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2018
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『セルピコ』レビュー

 すでに夏。
 第二十五回目のレビューは『セルピコ』(シドニー・ルメット、1973年、124分)についてです。主演は「ゴッドファーザー」シリーズで有名なアル・パチーノ。この前の年に『ゴッドファーザー』(フランシス・フォード・コッポラ、177分)、次の年に『ゴッドファーザー PARTⅡ』(200分)、1975年には『狼たちの午後』(シドニー・ルメット、125分)と、この辺りのアル・パチーノの活躍っぷりはすごいです。ちなみに、アル・パチーノの身長はウィキペディアによると166cm。これでマフィアのボスとかを演じて様になっているのはすごいです。

 ストーリーは以下。
 麻薬取引の現場でフランク・セルピコ(アル・パチーノ)という警官が撃たれ、病院に運び込まれる。物語はセルピコの過去にさかのぼる。
 子どもの頃からの夢であった警察官になったセルピコは、使命感に燃えるが、ニューヨーク市警は彼の理想とは程遠いもので、同僚たちは日常的に収賄を行なっていた。それでもめげずに制服警官として功績をあげ、刑事になるためのキャリアを積むなかで、正義感が強く、のちにニューヨーク市長の調査部に配属されるブレア(トニー・ロバーツ)と知り合い、友人となる。私服刑事となり、とある分署の麻薬課に配属されたセルピコは、勤務早々何者かに賄賂を渡される。ブレアに相談し、その上で調査部長に報告するが、部長からはただ忘れろと言われるだけであった。そこでは、刑事たちが組織的に売人たちから賄賂を徴収し、私服を肥やしていたのだった。どうしても金を受け取ろうとしないセルピコは署内で孤立する。セルピコは署内の汚職を警察上層部に相談するが、彼の予想以上に警察組織の腐敗は進んでいた。はたして、彼は正義を貫くことができるのか。――

 実話を基にしていると聞いて、驚きました。警察組織がものすごい腐敗しています。「賄賂を受け取らない奴は仲間として信用できない」と、同僚刑事が言うほどです。映画公開から45年経っていますが、現在のアメリカ警察はどうなのでしょうか? 日本の警察はここまで腐敗していないといいのですがね。
 警察を舞台にした物語にあるような、カッコいいアクション、明晰な推理、悪を成敗する爽快感といったものはありません。淡々と、セルピコという男の生き様を追っていきます。つまり、映画の出来はセルピコを演ずるアル・パチーノにかかっているのですが、さすがの演技。潜入捜査のためヒッピーのような恰好をしているのですが、だらしない風貌なのにとてもカッコいいんですね。その他、確かな実力をもった脇役たちが映画を支えます。決して派手ではないのですが、じっくりと見入ってしまう、そんな映画です。
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