FC2ブログ
2018
0517
Thu
tb* 0
com*0

『悪魔の手毬唄』レビュー

 第十九回目のレビューは『悪魔の手毬唄』(市川崑、1977年、144分)についてです。市川崑監督、石坂浩二主演の「金田一耕助」シリーズの第二作目となります。第一作目は角川映画の第一作目でもある『犬神家の一族』(1976年、146分)。シリーズものとはいえ、直接にはつながっていないので、どの作品から観ても楽しめるはずです。
 日本で最も有名な(創作上の)探偵の一人である金田一耕助。彼を演じた役者は十数人に及びますが、その中でも最も評判がいいのが石坂浩二版らしいです。市川崑の力も大きいのでしょうね。

 ストーリーは以下。
 ……と思ったのですが、登場人物が多くて人間関係が複雑なのと色々な事件がひっきりなしに起こってややこしいので、ものすごくザックリと。
「二十年前の殺人事件の再調査を依頼されて鬼首(おにこべ)村にやってきた金田一耕助が、そこで伝えられる手毬唄になぞらえた殺人の謎を解く」。
 とはいえ、映画を観ている分では、画面作りや説明が丁寧なのか、こんがらがることはほとんどありませんでした。複雑なストーリーをここまで整理して映像にするとは、さすが市川崑。その他、ゾッとするような演出や一風変わった演出など、監督のセンスがキラリと光ります。
 何人も人が死にますが、『犬神家の一族』のときもそうだったように、どことなく爽やかで、抒情的で、ウーンとうなってしまうような作品になっています。音楽も演出も自然も演技もストーリーも、自然に溶け合って見事です。

 さて、市川崑は1915年生まれ、2008年没。1948年から映画を撮り始め、死ぬまでコンスタントにそれを続けていました。日本映画界を代表する巨匠のひとりなのですが、文芸作品、アニメ、ミステリー、時代劇、ラブロマンス、ドキュメンタリー、テレビドラマ、テレビCMなど、製作した作品は多岐にわたります。ちなみに、スタッフやキャストをクレジットする仕方が独特で、「エヴァ」はそれを踏襲したそうです。


督市川
   崑
などなど。作品によっていろいろと面白いクレジットの仕方をするそうで、こちらも注目です。
スポンサーサイト
comment
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
trackback
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック