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『名探偵ホームズ』(劇場版)レビュー

 第十六回目のレビューは『名探偵ホームズ』(宮崎駿、1984年、46分)について。イタリアに依頼されて製作したテレビアニメ『名探偵ホームズ』のうち、宮崎駿が監督した話の中から二つを抜粋して、日本向けに再編集したもの。『風の谷のナウシカ』(宮崎駿、1984年、116分)と一緒に上映されたようなので、一応映画として扱っていいのではと思い、レビューします。
 アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズから登場人物の設定や舞台は借りている(劇場版では権利関係から一部名前を変更している)ものの、ストーリーはほとんどオリジナル。また、キャラクターが擬人化された犬となっていて、なんとも可愛らしくなっています。

 ストーリーは以下。
「青い紅玉」の巻……策略を使って宝石店から世界に一つしかない「青いルビー」を盗みだしたモロアッチ[モリアーティ〕教授(声、 大塚周夫)だったが、引き上げる途中でスリのポリィ(声、田中真弓)にスられてしまう。ポリィを必死に探すモロアッチ。一方、ホームズ(声、 柴田侊彦)とワトソン(声、富田耕生)は宝石店の主人から「青いルビー」を取り返してほしいと依頼される。――

「海底の財宝」の巻……ライサンダー大佐(永井一郎)は、海底でナポレオンの財宝を発見し、それを載せた船でイギリスへ帰る途中。一方、本国ではイギリス海軍が極秘に開発していた潜航艇の内部を盗まれるという事件が発生し、ホームズとワトソンは強引にその事件の捜査に協力させられる。捜査線上に浮かび上がるのは、モロアッチ教授とその一味だった。――

 原作の推理要素はほとんどなくなって、悪事をはたらくモロアッチ教授一味とそれを追うホームズとワトソンのドタバタアクションとして作られています。雰囲気としては、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年、100分)、『天空の城ラピュタ』(1986年、124分)、『紅の豚』(1992年、93分)を混ぜ合わせたような、サッパリとした感じでした。宮崎駿ファンは必見だと思います。あと、ジブリ結成前というのも珍しいですね。ポリィとエリソン[ハドソン]夫人が可愛かったです。
 ちなみに、脚本として、『この世界の片隅に』(2016年、126分)でその名を轟かせた片渕須直が関わっています。初期の宮崎駿作品には、のちの大物が携わっていたりして、調べてみると驚かされることが多々あります。
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