FC2ブログ
2018
0323
Fri
tb* 0
com*0

『ギャング・オブ・ニューヨーク』レビュー

 春休みも後半に入りました。本日は筑波大学の卒業式なんでしょうか? ご卒業おめでとうございます。
 
 そろそろ新歓の予定も決まりそうです。

 さて第九回目のレビューは『ギャング・オブ・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ、2002年、167分)です。「ギャング」と「ニューヨーク」、スコセッシが大好きな二つの要素が織り交ぜられた本作は、1860年代のニューヨークをセットで完全再現するなど、彼の傾けた精力の強さが端々から伝わってきます。
 本作の主演はあのレオナルド・ディカプリオ! ……のはずなのですが、アカデミー賞主演男優賞には前回紹介したダニエル・デイ=ルイスがノミネート。ディカプリオはその後も『アビエイター』、『ディパーテッド』、『シャッター・アイランド』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などスコセッシ作品や、『ブラッド・ダイヤモンド』、『インセプション』などの話題作でも主役を張るのですが、一向にアカデミー賞が獲れませんでした(特に『ウルフ・オブ・ウォールストリート』は素晴らしい演技なのですが……)が、しかし、2015年、ようやく『レヴェナント:蘇りし者』でアカデミー賞主演男優賞を受賞! なんという長い道のり……

 さて、ストーリーは以下のよう。
 18世紀の初頭、移民たちは次々と自由の国アメリカに移民としてやってくる。その移民の大半を占めていたアイルランド移民たちは、安アパートや売春宿がひしめくファイブ・ポインツという渾沌とした町に住まざるをえない。しかし、そこでは移民を嫌悪する「ネイティブ・アメリカンズ」というギャングが幅を利かせていた。アイルランド移民たちは彼らに対抗するため「デッド・ラビッツ」という組織を結成する。
 1846年、彼らの対立は激化し、ついに二つの組織の直接対決が行なわれる。壮絶な戦いの末、「ネイティブ・アメリカンズ」のリーダーであるビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ=ルイス)が、「デッド・ラビッツ」のリーダーであるヴァロン神父を殺し、決着がつく。
 16年後、ヴァロン神父の息子であるアムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)がファイブ・ポインツへ帰ってくる。彼は素性を隠して「ネイティブ・アメリカンズ」へ入り、持前の度胸と才能で頭角を現わし、ビルに一目置かれる存在になる。父の仇のために働く自分に嫌悪し、ついにビルの暗殺を試みるが、失敗し、屈辱を与えられた上で放免される。
 心を入れ替えたアムステルダムは、新たに「デッド・ラビッツ」を結成し、「ネイティブ・アメリカンズ」に対抗し始める。はたして、アムステルダムはビルへの復讐を果たすことができるのか。――

 時代設定は、南北戦争やリンカーンや徴兵制の制定など、アメリカ黎明期でも特に激しい18世紀の後半。奴隷解放宣言などの華々しさが表にある一方、裏には移民や黒人への差別の激しさがあったのだとうかがい知れます。とはいえ、ふつうの日本人であるわれわれはなかなか映画の世界に没入することが難しいように思いました。アメリカ史とかアメリカ政治とかを勉強している人にとっては興味深いのでしょうが(とはいえU2の”The Hands that Built America”とかラストシーンとかは結構感慨深かったです)。
 しかし、終盤のニューヨーク徴兵暴動以降のシーンはさすがのスコセッシというところです。暴徒たちによる破壊や暴力を描く手法はやはり素晴らしいです。これだけでも観る価値ありと言えるでしょう。
スポンサーサイト
comment
URL:
Comment:
Pass:
Secret: 管理者にだけ表示を許可する
 
trackback
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック