FC2ブログ
2018
0525
Fri
tb* 0
com*0

本新歓!?

 早いもので、新歓も終り、5月も下旬に入りました。そして5月22日(火)、待ちに待った映研の本新歓が、大学のレストランプラザ「筑波デミ」で開催されました。来てくれた新入部員は一年生が8人、三編生が3人、何ともフレッシュな会になりました。

 以下、写真をどうぞ!

 本新歓1

本新歓2

本新歓3

本新歓4

本新歓5

本新歓7

本新歓8

本新歓9

本新歓11

本新歓13

本新歓14

本新歓16

いやあ、写真から楽しそうな雰囲気がビシビシと伝わってきますねえ。

二次会はとある部員のお家にお邪魔して「インサイダー」三昧でした。映研ボドゲ部の方もよろしくお願いします。

 さて、新歓、本新歓も無事に終わりました。参加してくださった新入生、サポートしてくださった部員の方々、本当にありがとうございました。これからの活動よろしくお願いしますm(__)m

 映研は年中部員募集していますので、新歓、本新歓には出られなかったけど気になる! という方は気軽に活動にいらしてください!!
スポンサーサイト



2018
0525
Fri
tb* 0
com*0

『フェリーニのアマルコルド』レビュー

 第二十回目のレビューは『フェリーニのアマルコルド』(フェデリコ・フェリーニ、1973年、125分)についてです。『道』、『カビリアの夜』、『8 1/2』、『フェリーニのアマルコルド』の四作でアカデミー賞外国語映画賞を、『甘い生活』でパルム・ドールを受賞した、イタリアを代表する映画監督フェデリコ・フェリーニ。本作は最近4Kリマスター版のDVDが出たようで、さっそく「ツタヤ発掘良品」が取り上げていました。イングマール・ベルイマンの諸作品など、「ツタヤ発掘良品」にはいろいろとお世話になっています。珍しい作品が多いので、みなさんもぜひ一度棚を見てみてください。


 ストーリーは以下。
 北イタリアのリミニという港町。春一番が吹き荒れて、雪のような綿毛が町中に舞い上がる。この町に住む少年チッタ(ブルーノ・ザニン)は悪童仲間と一緒にいたずら三昧の一方、ゲイリー・クーパーに憧れる町一番の美女のグラディスカ(マガリ・ノエル)や煙草屋の女主人など、女のことで頭がいっぱい。世間ではムッソリーニのファシスト党が政権を握り、うっかり反ファシスト的発言をした父(アルマルド・ブランチャ)は拷問を受けてしまうが、なんとか事なきを得、相変わらず季節は巡る。精神病院を退院した叔父さんと農場へ出かけたり、豪華客船レックス号を一目見るために町総出でボートを漕いだり、カーレースを見物したりと、平和な夏と秋を過ごす。冬、記録的な大雪に紛れて、伯爵家から逃げ出した孔雀、そして大切な人との別れ。チッタとその家族を中心に、リミニに住む人々の一年間を美しく描く。――


 リミニというのはフェリーニの生まれ故郷らしく、チッタにはフェリーニ自身が投影されているようです。一応チッタを中心としていますが、町のさまざまな人々に焦点が当たります。ストーリー自体は単調で、オチがない挿話が多いのですが、どこか懐かしいような、ホッとするような、そういう雰囲気が映画の隅々まで流れています。タイトルの「アマルコルド」とは「私は覚えている」という意味だそう。日常生活というのは、劇的なことは何もないけれど、あとになっても何となく「覚えている」ものなのでしょうね。とはいえ、フェリーニのセンスが炸裂するシーンも多いです。群衆を描くのが非常に上手い。あと色使い、フェリーニのカラー映画を観たのは初めてですが、とても素晴らしかったです。『甘い生活』や『8 1/2』に特徴的なマルチェロ・マストロヤンニや絶世の美女、都会の喧騒などは廃されていますが、これはこれでとてもよいです。

 本作はチネチッタという、ローマ郊外にある映画スタジオで撮影されました。他にもこの映画スタジオでは上にも挙げた『道』や『甘い生活』、『8 1/2』などのフェリーニ作品、『ローマの休日』(ウィリアム・ワイラー、1953年、118分)や前に紹介した『ギャング・オブ・ニューヨーク』(マーティン・スコセッシ、2002年、167分)、最近では『テルマエ・ロマエ』(武内英樹、2012年、108分)なども撮影されたようです。映画ファンなら一度は訪れたい地ですね。
2018
0517
Thu
tb* 0
com*0

『悪魔の手毬唄』レビュー

 第十九回目のレビューは『悪魔の手毬唄』(市川崑、1977年、144分)についてです。市川崑監督、石坂浩二主演の「金田一耕助」シリーズの第二作目となります。第一作目は角川映画の第一作目でもある『犬神家の一族』(1976年、146分)。シリーズものとはいえ、直接にはつながっていないので、どの作品から観ても楽しめるはずです。
 日本で最も有名な(創作上の)探偵の一人である金田一耕助。彼を演じた役者は十数人に及びますが、その中でも最も評判がいいのが石坂浩二版らしいです。市川崑の力も大きいのでしょうね。

 ストーリーは以下。
 ……と思ったのですが、登場人物が多くて人間関係が複雑なのと色々な事件がひっきりなしに起こってややこしいので、ものすごくザックリと。
「二十年前の殺人事件の再調査を依頼されて鬼首(おにこべ)村にやってきた金田一耕助が、そこで伝えられる手毬唄になぞらえた殺人の謎を解く」。
 とはいえ、映画を観ている分では、画面作りや説明が丁寧なのか、こんがらがることはほとんどありませんでした。複雑なストーリーをここまで整理して映像にするとは、さすが市川崑。その他、ゾッとするような演出や一風変わった演出など、監督のセンスがキラリと光ります。
 何人も人が死にますが、『犬神家の一族』のときもそうだったように、どことなく爽やかで、抒情的で、ウーンとうなってしまうような作品になっています。音楽も演出も自然も演技もストーリーも、自然に溶け合って見事です。

 さて、市川崑は1915年生まれ、2008年没。1948年から映画を撮り始め、死ぬまでコンスタントにそれを続けていました。日本映画界を代表する巨匠のひとりなのですが、文芸作品、アニメ、ミステリー、時代劇、ラブロマンス、ドキュメンタリー、テレビドラマ、テレビCMなど、製作した作品は多岐にわたります。ちなみに、スタッフやキャストをクレジットする仕方が独特で、「エヴァ」はそれを踏襲したそうです。


督市川
   崑
などなど。作品によっていろいろと面白いクレジットの仕方をするそうで、こちらも注目です。
2018
0513
Sun
tb* 0
com*0

がんばれ!! チームえいけん

―― 5/11 16:30 虹の広場
12、13に開催されるスポーツ・デイ、そのソフトボール部門に出場を決めたチームえいけんは、前日から活動を始めた。

ソフト25●
元高校球児のスイング。

ソフト26●
守備練習。

ソフト27●
日没間際。

文化系サークルの特性上、普段運動はあまりしないはずなのだが、部員の動きは軽快そのもの。「いける……!」、確かな手ごたえをもったまま、2時間のタフな練習を終えた。

―― 5/12 16:00 多目的広場
続々と集結する部員たち。試合へ向けて万全な体制を整えるため、試合開始の1時間前に集合し、練習をするのだ。

ソフト2●
念入りに準備体操を行なう選手代表。戦いはもう始まっているのだ。

ソフト4●
守備練習。どれだけ守れるかで勝敗は決すると言っても過言ではない。

ソフト6●
余裕をのぞかせる。

ソフト5
主戦力となる院生たち。ソフトボールは今年で引退の部員もいる。「明日へつなげたい……!」、そんな思いが伝わってくる。

ソフト7●
試合開始前。

相手チームは「バーボン」。黒の組織ふうの名前が告げられると、チームに緊張感が走った。「どんな相手なのか……?」、いよいよプレイボールだ。

―― 同日 17:00 多目的広場
相手が現われない。不戦勝だ。戦わずして勝つ離れ業を行なってしまうチームえいけん、なんておそろしいチームだろうか。敗北を知りたい。

ソフト11●
不自然な勝利に戸惑いを隠せない。

ソフト10●
明日に備えて打撃練習と守備練習。土のグラウンドで練習できるのは貴重だった。

部員それぞれにどの守備位置が適しているのか、それを探る選手兼監督の指示が夕空に響いた。――
また、同じく不戦勝だった「チーム揚げアイス」との練習試合も行なわれた。

ソフト28●
二日続けて二時間ほどの練習をこなすが、部員たちに「疲労」の二文字はない。

――5/13 9:30 野球場
大学生の日曜日に似つかわしくないほどの早い時刻にもかかわらず、遅刻する者は一人もいない。

ソフト14●
アップの時間は昨日より短い。すぐさま身体を目覚めさせなければならない。

ソフト17●
試合開始前。「早く試合をさせろ……!」、そんな前のめりのやる気がうかがえる。

ソフト15●
対戦相手「チーム木村ver5」の練習を観察する部員たち。相手の弱点を見極める。非情だが、これは戦いなのだ。

―― 同日 10:00 野球場
いよいよプレイボール。チームえいけんは先攻だ。

タイミングを絶妙に外しフライをあげさせるピッチングと堅い守りを前に、なかなか得点できないチームえいけん。
対して、チーム木村ver5は堅実にゴロを転がし、一点一点着実に積み重ねていく。
チームえいけんは、苦戦を強いられた。――

ソフト18●
打ちづらい球に苦労。

ソフト30●
守備風景。

気づけば7対1。最終回の攻撃。

ソフト19●
「ほーむらんをうつけどひっともうつよ」を地でやってのけた選手代表。

最終回だからか、気合は十分。順調にランナーを塁にため、気づけば満塁。相手投手は動揺したのかフォアボール。押し出しで一点を得る。

依然として2アウト満塁。一打が出れば試合はわからなくなる。

……が、しかし、最後の一打が出ず、結局7対2で敗北してしまった……。

ソフト20●
アンケートに協力。こんなに楽しい場を用意してくれたスポデー委員には感謝の言葉しかない。

ソフト23●
ベンチをあとにする。悔しさはあるが後悔はない。掛け値なしにいい試合だったのだ。

ソフト24●
集合写真。用事のため急いで帰らなければならず、一人欠けてしまったのが残念。

スポデーの目的、つまり楽しく身体を動かすという目的は果たした。ならば実質勝利といっても過言ではないのだろうか?

とにかく、チームえいけんの戦いは終った。――


というわけで、3日間にわたりお疲れさまでした。参加してくださった方々、企画してくださった方、本当にありがとうございました。
とても楽しかったです!!!
2018
0512
Sat
tb* 0
com*0

『がんばれ! ベアーズ』レビュー

 第十八回目のレビューは『がんばれ! ベアーズ』(マイケル・リッチー、1976年、102分)についてです。映研はスポデーでソフトボールに出場しますので、それつながりということで。
 原題は”The Bad News Bears”、「悪名高きベアーズ」ぐらいの意味らしいですが、大胆に「がんばれ!」と変更しています。個人的な話になりますが、小学生の頃所属していた野球チームが「[地名]ベアーズ」で、チームの横断幕には「がんばれ[地名]ベアーズ」と書いてあって、ああ、この映画からインスパイアされたんだなあと今更ながら気づきました。懐かしいなあ。


 ストーリーは以下。
 大人の事情で急遽結成された寄せ集めの少年野球チーム「ベアーズ」。そこに監督として雇われたのは、元マイナーリーガーでプール清掃人のバターメーカー(ウォルター・マッソー)という飲んだくれのダメ男。ろくに指導しないバターメーカーを無視して子どもたちは勝手に練習するが、まったく上手くいかず、リーグ戦が始まると、強豪の「ヤンキース」に一回に26点取られて敗北してしまう。子どもたちは諦め、大人たちがチームを解散しようとすると、ようやくバターメーカーは目が覚め、真面目に指導を始めるも、やはりチームは弱いまま。そこで彼は昔の恋人の娘で、速球を得意とするアマンダ(テイタム・オニール)と、不良だが野球センス抜群のケリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)をチームに引き入れて、チームを補強する。一方、元からのメンバーもバターメーカーの指導でめきめきと力をつけていく。はたして、「ベアーズ」はリーグ優勝することができるのか。――


 少年野球あるあるというか、少年スポーツあるあるというか、監督や周りの大人たちが実際にプレイする子どもたちと同じぐらいか、またはそれ以上に白熱してしまって、頭ごなしに怒ったり、悪態をついたり、自由にプレイさせないことで、チーム内の空気が悪くなり、その結果プレイ自体が楽しくなくなる、というのが結構リアルに描写されていました。1976年のアメリカでもそうだということは、だいたいどこの時代のどこの国でも、こうしたことは同じなのでしょうね。とはいえ、その分、子どもたちの良い意味でも悪い意味でも素直なところがとてもキュートにうつります。みんな笑顔が素敵です。プロスポーツにはない素朴な喜び・楽しみがあるように思います。

 これを観て、『瀬戸内少年野球団』(篠田正浩、1984年、143分)のことを思い出しました。こちらも少年野球で、女の子が紅一点としてチームにいます。戦後まもない淡路島での物語で、島田紳助や渡辺謙、夏目雅子などが出ています。夏目雅子がとっても素敵です。こちらもぜひ。
 
2018
0509
Wed
tb* 0
com*0

五月の予定

 ミーティングを行ない、五月の予定を立てました。

5月11日(金) 活動なし
15日(火) 3A204 『最強のふたり』(エレック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシュ、2011年、112分)
18日(金) 3A416 『マネーボール』(ベネット・ミラー、2011年、133分)
22日(火) 本新歓
25日(金) 1H101 『ディパーテッド』(マーティン・スコセッシ、2006年、150分)
上映開始を18:20からにします。
29日(火) 3A204 『ベイビー・ドライバー』(エドガー・ライト、2017年、113分)

 今月も映画を観ましょう!!
2018
0509
Wed
tb* 0
com*0

『恐怖の報酬』レビュー

 第十七回目のレビューは『恐怖の報酬』(アンリ=ジョルジュ・クルーゾー、1953分、148分)についてです。白黒のフランス映画です。とはいえ舞台はベネズエラ。フランス映画と聞いて連想するようなおしゃれさやある種の難解さはゼロです。超ド級のスリルを味わうことができる映画となっています。アンリ=ジョルジュ・クルーゾーは、本作でベルリン映画祭の最高賞である金熊賞とカンヌ映画祭の最高賞であるパルム・ドールを同時受賞。それ以前にヴェネチア映画祭の最高賞である金獅子賞も受賞していたので、これによって三大映画祭の最高賞を受賞した最初の監督になりました。


 ストーリーは以下。
 戦後のベネズエラのとある町。そこには、離れたところにある油田の開発のための支局がある以外はほとんど仕事はなく、移民たちは日雇い労働などをしながらようやく暮していた。そんなある日、その油田で爆発事故が起こる。石油のせいで自然に鎮火することもなく、激しく燃え盛る炎を消すだけの水もそれを放水する術もない。そこで、大量のニトログリセリンを爆発させた際の爆風で炎を鎮火させる方法が考案される。そのためには、町からニトログリセリンをトラックで運ばなければならない。しかも安全装置がついたトラックを用意する時間はないので、普通のトラックで。石油会社は2000ドルという多額の報酬を呈示してドライバーを募集すると、底辺から脱け出したい男たちが殺到する。紆余曲折あってマリオ(イヴ・モンタン)、ジョー(シャルル・ヴァネル)、ルイジ(ファルコ・ルリ)、ビンバ(ピーター・ファン・アイク)の四人が選ばれ、マリオとジョー、ルイジとビンバがコンビを組んで、トラックを一台ずつ運転することに決まる。衝撃を与えたら文字通り跡形もなくなるという恐怖の中、四人はトラックを走らせるが、道中にはさまざまな障害が待ち受けていた。はたして、四人は無事に任務を遂行し、「恐怖に対する報酬」=2000ドルを得ることができるのか。――


 安全装置のないトラックで悪路を走らなければならないというのが既に辛いのに、その上これでもかというほど困難が降りかかります。驚かされるのが、スリルや恐怖を煽る演出です。困難に直面したときは固唾をのんで画面を食い入るように見つめ、それをクリアすればホッと胸を撫でおろしてしまう、そんな演出で撮られた場面が何度もあるので、アッという間に時間が過ぎますし、疲れます。CGもなにもない時代に、よくぞここまで……やはり大事なのは発想と工夫ですね。
 一瞬の気の緩みで大爆発、しかもいくつも降りかかる困難、それでもめげずに工夫と勇気で乗り切ろうと頑張る男たちはとてもカッコいいです。特に扉をあけて後ろを確認しながらトラックをバックさせる姿が良い。日常でさえバックや駐車が上手い人はカッコいいのに、ニトログリセリンのっけてたらもうたまりません。彼ら四人を動かすのは金への欲望。それの凄まじいまでの発露も見どころです。あと、運転が主になるので演技の幅が限られますが、その分表情で語ります。とはいえ、ねちっこいアップ画はほとんどありません。あくまでサラリとしながら、しかし伝えるべくしっかりと演技しています。
 以前レビューした『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』とも、石油という点では関連しますね。油田の描写は本作も負けていません。というか、爆風で炎を消すという方法があったなんて思いませんでした。この辺は理系の人に聞いてみたい。

最後にいくつかセリフを。
ビンバ「(ルイジにつまらない人生を生きているなと言われて)どうして?」
ルイジ「お前はまだ坊やだな」
ビンバ「もう親はいない」
ルイジ「お前、何歳だ?」
ビンバ「100歳」
ルイジ「100歳? 馬鹿言うなよ」
ビンバ「人間、すぐに老け込んじまう。……何年生きたかじゃない、何を見てきたかだ」

ジョー「なぜおれに厳しく当たるんだ?」
マリオ「わからないか? お前の力が必要だからだ。二人でいくんだ……最後までな」
2018
0504
Fri
tb* 0
com*0

『名探偵ホームズ』(劇場版)レビュー

 第十六回目のレビューは『名探偵ホームズ』(宮崎駿、1984年、46分)について。イタリアに依頼されて製作したテレビアニメ『名探偵ホームズ』のうち、宮崎駿が監督した話の中から二つを抜粋して、日本向けに再編集したもの。『風の谷のナウシカ』(宮崎駿、1984年、116分)と一緒に上映されたようなので、一応映画として扱っていいのではと思い、レビューします。
 アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」シリーズから登場人物の設定や舞台は借りている(劇場版では権利関係から一部名前を変更している)ものの、ストーリーはほとんどオリジナル。また、キャラクターが擬人化された犬となっていて、なんとも可愛らしくなっています。

 ストーリーは以下。
「青い紅玉」の巻……策略を使って宝石店から世界に一つしかない「青いルビー」を盗みだしたモロアッチ[モリアーティ〕教授(声、 大塚周夫)だったが、引き上げる途中でスリのポリィ(声、田中真弓)にスられてしまう。ポリィを必死に探すモロアッチ。一方、ホームズ(声、 柴田侊彦)とワトソン(声、富田耕生)は宝石店の主人から「青いルビー」を取り返してほしいと依頼される。――

「海底の財宝」の巻……ライサンダー大佐(永井一郎)は、海底でナポレオンの財宝を発見し、それを載せた船でイギリスへ帰る途中。一方、本国ではイギリス海軍が極秘に開発していた潜航艇の内部を盗まれるという事件が発生し、ホームズとワトソンは強引にその事件の捜査に協力させられる。捜査線上に浮かび上がるのは、モロアッチ教授とその一味だった。――

 原作の推理要素はほとんどなくなって、悪事をはたらくモロアッチ教授一味とそれを追うホームズとワトソンのドタバタアクションとして作られています。雰囲気としては、『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年、100分)、『天空の城ラピュタ』(1986年、124分)、『紅の豚』(1992年、93分)を混ぜ合わせたような、サッパリとした感じでした。宮崎駿ファンは必見だと思います。あと、ジブリ結成前というのも珍しいですね。ポリィとエリソン[ハドソン]夫人が可愛かったです。
 ちなみに、脚本として、『この世界の片隅に』(2016年、126分)でその名を轟かせた片渕須直が関わっています。初期の宮崎駿作品には、のちの大物が携わっていたりして、調べてみると驚かされることが多々あります。
2018
0504
Fri
tb* 0
com*0

映研ボドゲ部活動記録1

秘密裡に結成された「映研ボドゲ部」の活動が、5月3日(木)に行なわれました。

カードゲームから対戦型ゲームから、ボードゲームというのは奥が深いというのをやる度に感じます。

ボドゲ3
1ターンで勝利もあり得るハチャメチャパーティーゲーム、「テストプレイはしてません」。面白いカードが多くて読むだけでも楽しい。

ボドゲ4
数ある渡「なべ」の中から同じ「なべ」を探す神経衰弱。めっちゃ疲れる。このあとはこれでカルタをしました!

ボドゲ1
高度な心理戦を繰り広げる対戦型ゲーム、「ガイスター」。勝てたので好きなゲームです。

ボドゲ5
こちらも頭を使う対戦型ゲーム「LINE4」。これも割と勝てたので好きです(奥に見えるゲームはコレクションの「一部」だそう)。

ボドゲ2
シナモロール。

と、まあ、写真を載せましたが、これ以外にもいくつかやりました。13:00に集まって終わったのが20:30。しかも割とあっという間に感じたのだからボドゲっておそろしい。

興味のある方はぜひ参加してみてください!!! 

参加してくれた方々、ゲームを持って来てくれた方々、ありがとうございましたm(__)m
2018
0502
Wed
tb* 0
com*0

『捜索者』レビュー

 五月が始まりました。つくばは五月になると急に暑くなるので困ります。

 さて第十五回目のレビューは西部劇映画の大傑作、『捜索者』(ジョン・フォード、1956年、119分)についてです。主演はジョン・ウェイン。ジョン・フォードとジョン・ウェインのコンビは、アメリカの西部劇映画の象徴ですね。レオーネやイーストウッドの西部劇とはまた違った良さがあります。西部劇映画の変遷とアメリカ社会の変動を研究してみるのも面白いかもしれないです。


 ストーリーは以下。
 南北戦争終結から3年後、1868年のテキサス。南軍の兵士として従軍したイーサン(ジョン・ウェイン)は、久しぶりに兄とその家族が暮らす故郷の家へ帰ってくる。兄の子供たちとの再会を喜ぶイーサンだったが、かつて成り行きで助け、その後、兄夫婦によって育てられたインディアンと白人女のハーフであるマーティン・ポーリー(ジェフリー・ハンター)を認めると、インディアンに強い偏見を持つがゆえに不快感を隠せないでいた。
 帰郷から数日経ったある日、他の牧場でインディアンの一部族であるコマンチ族によって牛が盗まれたことが発覚し、イーサンとマーティンはクレイトン牧師(ワード・ボンド)らと共に牛の奪還に向かう。しかし、それは彼らを遠くへおびき寄せるための罠であった。急いで戻ったのもむなしく、兄の家族はコマンチ族によって殺され、娘のルーシーとデビー(ラナ・ウッド、ナタリー・ウッド)は連れ去られてしまう。復讐と救出のためにすぐさま捜索隊が組織されるが、負傷者の治療やイーサンの勝手な行動などを理由に自然に解散。イーサンとマーティン、ルーシーの婚約者であったブラッド(ハリー・ケリー・ジュニア)の三人だけで捜索を続けるが、ルーシーが遺体で発見されると、ブラッドは自暴自棄になってコマンチ族のテントに突っ込んでゆき、射殺されてしまう。残された二人はいつ終わるとも定かではない捜索の旅を続けるのだった。――


 上記したようなストーリーやイーサンが差別主義者であることから、暗くて救いのない、気が滅入る映画なのではと思っていたのですが、そんなことはありませんで、むしろ詩情に溢れた良い映画でした。モニュメントバレーを筆頭にしたアメリカの広大でそっけない自然、復讐と救出のための捜索の旅、合間合間で挿入されるマーティンと彼の恋人のエピソード、そして一人寂しく立ち尽くし、やがて去ってゆくイーサンの姿、……繊細な感性によって映画が撮られていて(ドンパチもわりと少なめ)、見終わったあとはなんとも言えない気持ちになりました。
 ところで、『タクシードライバー』(マーティン・スコセッシ、1976年、114分)の脚本を書いたポール・シュレイダーは本作からインスピレーションを受けたのだとか。南北戦争に従軍していたイーサンと、ベトナム戦争に従軍していたトレヴィス、インディアンに偏見を持つイーサンと退廃した若者を嫌悪するトレヴィス、馬で旅を続けるイーサンとタクシーを当てもなく走らせるトレヴィス、コマンチ族にさらわれたデビーを救おうとするイーサンと恋人に騙され売春で生計を立てるアイリスを救おうとするトレヴィス、……そう言われてみると、共通点がいくつかあるように思われます。映画同士の影響関係を探るのも興味深いものです。