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2018
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Sun
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OB会!!

2月24日にOB会を開催しました。

みなさん和気あいあいとしながら、お酒と食事を楽しんでいました。

1次会は「千年の宴」。

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謎のポーズ……

OB会22

なかなか全員を写すのは難しい


2次会は企画担当が見つけてくれた「クラフトビールハウス」というお洒落なバー。

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自撮りがとてもお上手(奥のテーブルの人たちはOBじゃないです)

OB会55

お洒落感が漂います

OB会66


2次会途中で駆けつけてくれた方もいらっしゃいました

とても楽しい会になったのではないかと思います!

参加してくださった方々ならびに企画担当、本当にありがとうございました。
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2018
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『団地日和』レビュー

 1963年に筑波の地に研究学園都市を建設しようという計画が始まりまして、われらが筑波大学はその十年後に開学します。その他研究所やら国の施設やらが続々と建設されて、人がたくさん流入するようになりますと、当然必要になってくるのが住居。そこで団地も同じように続々と建設されます。駅周辺を散歩していると、よく団地を見るのですが、それは筑波が開発された土地というのが理由です。
 人がほとんど住んでいなかったり、築年数もだいぶ経っているようなので、徐々に取り壊されていくのでしょうが、そんな昭和と経済発展の遺物である団地は、どことなく魅力的。「団地っていいな……」、そう思う人びとの気持ちが結集して一つの映画が作られました。それが『団地日和』(仁田美帆、2008年、65分)です。主演、団地。という、世界でも類をみないであろう一作。

主演は
 ひばりが丘団地
 阿佐ヶ谷住宅
 百草団地
 草加松原団地
 海岸通団地
 赤羽台団地
の六つの団地。それぞれ十分程度フォーカスされます。どの団地も1960年前後に建てられているようで、今は取り壊されたり、建て直されたりしているそうです。そういう意味では、本作はとても貴重な映像資料でもあります。

 この映画、オーディオ・コメンタリーがついていまして、それをつけると、本編で説明されずにスルーされる部分の詳しすぎる解説を聞くことができます。本作のコンセプト・コンディショナー(どういう役職なのか?)、UR都市機構の人、サイト「公団ウォーカー」の中の人(いろいろな団地のきれいな写真を豊富に取り揃えているサイト。外観だけなら、本作よりもこちらを眺めた方がいいかもしれません)、司会の女の人、これら四人が話してくれます。面白いのが、盛り上がるおっさん三人と、司会の女の人の温度差です。興味ない話を聞くときの相槌の感じが笑えます。

 さらに、この映画には特典映像として、『団地への招待』という1960年に撮られた映像が収録されています。
 1960年といえば、ちょうど団地が造成され始めてきた頃。団地生活が庶民の憧れだった時代です。

 新婚カップルのお嫁さんの方のお兄さん夫婦が、ひばりが丘団地に住んでいるので、そこへたずねて団地生活がどういうものかを予習し、自分たちがどのような生活を築いていくべきかを楽しく考える、というのがストーリー。17分程度ですが、意外と内容は濃く、これを見るだけで団地生活中級者になれるのではないかというなかなかのシロモノです。ようやく普及し始めてきた各種家電なども登場しまして、THE昭和生活という感じでした。

 と、まあ第三回目のレビューは団地映画でした。映画っていうのは幅が広くてやっぱり面白いですね。
2018
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『カッコーの巣の上で』レビュー

 レビューの第二回目は『カッコーの巣の上で』(ミロス・フォアマン、1975年、133分)です。

はじめて映画のDVDを買った作品の一つで、とてもお気に入りの作品です。

 ストーリーに入る前に。
 アカデミー賞には24の賞(+特別賞など)があります。その中に「主要五部門」がありまして、「作品賞」、「監督賞」、「脚本賞(あるいは脚色賞)」、「主演男優賞」、「主演女優賞」、これら五つがそれです。
 これら五つを一つの作品が独占するというのは非常に大変なことで、アカデミー賞の歴史(1929年から開始)において、三つの作品しかこの偉業を成し遂げていません。そして何を隠そうその一つが本作です。
(他の二作は『或る夜の出来事』(フランク・キャプラ、1934年、105分)、『羊たちの沈黙』(ジョナサン・デミ、1991年、118分)です。)
 作品は身体全体、監督は身体をめぐる血、脚本(脚色)は身体を形作る骨、主演男優・女優は顔、と、こんなふうにたとえることができると思いますが、それらすべてが評価されている本作は間違いなく面白い映画というわけです。

 さて、ストーリーは以下のよう。
 罪を犯して捕まったマクマーフィー(ジャック・ニコルソン、主演男優賞受賞)は、刑務所に入ることを嫌い、精神病を患っているフリをして、精神病院に入院することに成功します。
 しかし、そこでは看護婦長ラチェッド(ルイーズ・フレッチャー、主演女優賞受賞)によって厳格に定められた日課やルールが支配していました。
 ラチェッドの定めたルールに縛られながら生活することを嫌うマクマーフィーは、反抗的な態度をとりつづけ、患者たちも、そんなマクマーフィーに次第に感化されていきます。たいして病院側は電気けいれん療法を施すなどして、マクマーフィーを抑え込もうとします。
 とうとう耐え切れずに脱出を決意したマクマーフィー。はたして、成功するのか? そして患者たちはどうなるのか?――

 本作の魅力はなんといってもジャック・ニコルソンの演技です。とても多彩な表情を持っています。映画史上でもめったにないのではないかと思うほどの素晴らしい演技です。

 一番好きなシーンは、マクマーフィーが日課のグループワークをとりやめて、ワールドシリーズをテレビで観ようと提案しますが、なんだかんだで観ることは叶わない。そこでマクマーフィーは真っ暗なテレビ画面を観ながら、あたかもワールドシリーズが行なわれているかのように一人で実況し、他の患者たちもそれにつられて熱狂する、というところですね。長台詞をものともしないジャック・ニコルソンの楽しそうな演技に見入ってしまいます。

 ちなみに、患者の一人として、若きクリストファー・ロイドが出演しています。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで、「ドク」こと「エメット・ブラウン」を演ずるあのクリストファー・ロイドです。面影あります。
2018
0220
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『羅生門』レビュー

 レポートも大方片付きましたので、映画もたくさん観ることができるわけですが、新歓も近いということもあり、
映画レビューを載せていこうかなと思います。

 第一回目のレビューは『羅生門』(黒澤明、1950年、88分)です。

 本作はヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞とアカデミー名誉賞(現、外国語映画賞)を同時に受賞したことで世界的にも有名です。「世界のクロサワ」といってまず挙がるのが本作と『七人の侍』(黒澤明、1954年、207分)でしょうね。ウィキ情報ですが、1982年にヴェネチア国際映画祭50周年記念で、最も素晴らしい金獅子賞に選ばれたのも本作らしいです。

 ちなみに、イタリアのヴェネチア国際映画祭は1932年に開始されまして、最高賞は「金獅子賞」。
 フランスのカンヌ国際映画祭は1946年に開始されまして、最高賞は「パルム・ドール」、それに次ぐのは「グランプリ」。
 ドイツのベルリン国際映画祭は1951年に開始されまして、最高賞は「金熊賞」。
「金獅子賞」と「金熊賞」がややこしいですね。イタリアはライオンで、ドイツは熊です。

 さて、ストーリーは以下の通り。

 舞台は平安時代の都、羅生門の下にいる木こりの男(志村喬)と坊さんのもとに一人の男がやってきて雨宿りをします。木こりと坊さんは、いましがた体験した奇妙な事件について男の意見を聞こうとその詳細を話して聞かせます。その事件というのは山の中である武士(森雅之)が殺されたというもの。木こりは武士の死体を発見したために、坊さんはその武士が妻と一緒に山を歩いているのを目撃したために、検非違使(都における警察のようなもの)に呼ばれて事情聴取を受けたのです。
 そこに都きっての盗賊である多襄丸(三船敏郎)がしょっぴかれて、武士を殺したのは自分だと自白し、事件のてんまつを語ります。しかし、その後検非違使に出頭した武士の妻(京マチ子)はそれとは違った事件のてんまつを語り、巫女の口寄せによって話すあの世の武士も前二者のと違った事件のてんまつを語ります。
 三者三様に食い違う証言。いったい事件の真相とは?――

 原作は芥川龍之介の『藪の中』という短編小説。各々の証言が絶妙な具合に食い違うように計算し、事実に辿り着くことの不可能性を読者に突き付ける傑作です。
 映画『羅生門』では最後に(実は)事件の一部始終を見ていた木こりの証言がでてきますが、これは、結局真相がわからない『藪の中』にたいする黒澤明の解釈であって、しかもそれがとても納得できるような巧みな解釈なのが興味深いです。
 そして、黒澤はそこからさらに芥川にたいする応答を、これまた芥川の『羅生門』を巧みに改変することで行なうのですが、この応答こそ黒澤がこの映画で一番やりたかったことなんじゃないかと思いました。だからこそ、映画のタイトルを『藪の中』にせず、『羅生門』したのではないかと。

 とにかく、芥川龍之介と黒澤明という二人の才能のぶつかり合いが、三船敏郎や志村喬、京マチ子といった名優たちの演技によって表現される本作は、スリリングで面白くてしかも深みある素晴らしい映画です。
 黒澤映画あるいは白黒映画の入門にもうってつけだと思います。