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2012
0122
Sun
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用心棒レビュー

「用心棒」のレビューです。
以下ネタバレを含む。


 黒澤映画は「椿三十郎」「白痴」「生きる」を観たことがあります。椿三十郎はこの用心棒の続編と言われているそうです。どちらも、三船敏郎演じる桑畑三十郎(椿三十郎)が敵と敵(敵と味方)の間を大胆に渡り歩き活躍する話です。ちなみに三船敏郎と仲代達矢がラストに戦うところも二作品で同じです。

黒澤映画を観て率直に感じたのは構図の素晴らしさです。これはチャンバラ映画だと特に感じられる気がします。望遠レンズの多用の効果が本当にすごく、殺陣の緊張感がより引き立てられています。また、街の作り方も素晴らしい。街の端と端に敵対する2つのやくざの本拠地があり、中間に居酒屋がある、これが登場人物たちの立場を物理的に表しています。三船敏郎はどっちつかずに居酒屋にいて、棺桶屋も中立な場所にいる。これが話を進めるのに円滑に機能している。

椿三十郎と合わせて思うことは、三船敏郎の演技力です。とぼけたふりして鋭い眼光で物事を考える姿は他に出来る俳優はいないのではないかと思います。チャンバラ映画と書きましたがこの映画の見所はやはり主人公の立ち振る舞いです。人情にあふれていながらも、バッサバッサとやくざを切り捨てていくところは、見るものの心を惹きつけて離さないと思います。

最後にちょっと小道具の話。物語の冒頭で犬が手首をくわえているシーンがあるんですが、ぶっちゃけビビります。(笑)本当にリアルで断面が気持ち悪い。ほかに腕を切り落とす所では、悲鳴と相まってマジで怖いです。
初めて観る黒澤映画としてもいいと思います。椿三十郎と合わせてみると面白いかもしれません。

書いた人 k.a.

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2012
0118
Wed
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毎週一回以上を目標に

 人生始めてのブログです。総合艦隊司令官 山本五十六 ~太平洋戦争70年目の真実~ についてのレビューを書きます。
 以下ネタバレを含む。



 
 初めに、誤解しないで欲しいのはあくまで山本五十六のことを描いた映画なので、太平洋戦争についての映画ではないということです。アメリカ側の描写は極めて少ないので、戦争をしているという感じがあまりしないかもしれないです。とにかく役所広司を見る映画と考えましょう。(笑)近年、見た邦画の中では1位2位を争うくらい面白かったです。戦争ものと聞くと、重い感じがしてなかなか手が出ない人もいるかも知れないですが、これはとてもとっつきやすい作品です。役所広司の演技が本当に惹きつけるんですよね。山本五十六が当時の軍人のなかで結構な変わり者というのが描かれるんですが、それが本当に面白い。従来の戦争ものよりフランクな雰囲気なので若い人のほうが視やすいかもしれません。
 ただ一つだけ不満がありました。それはラストの玉木宏のシーンです。最後の最後に映画の雰囲気をぶち壊している感じがどうしてもしてしまいます。この映画の内容なら、安易に戦争を忘れてしまう怖さ云々などの説教はいらない気がします。山本五十六を載せた輸送機の墜落をバックに終わったほうが締まりが良かった気がします。
 とはいえ、ほとんどけちをつけるとこが無かったぐらい素晴らしい映画です。

次回は黒澤明の生きるについてのレビューを書こうと思います。


書いた人:k.a.